「わが国のこれまでの変化は、すべて表面的だった。根底からの変革ではなかった。それは人々の心から出た変革ではなかったからだ。個人個人の価値観が変わらずして社会の根底からの変革はありえない」と言ったのはインドのJ.P.ナラヤンである。非常に示唆に富んだ言葉である。
昨今子どもと取り巻く凶悪犯罪の増加だけでなく、大人になりきれていない青年や大人達の信じられないような行動の数々。社会的地位のある人間の倫理観の欠如など、時代の大きな変革期であることに違いはない。改革や変革を声高に訴えても社会が変わらないジレンマに現代人は直面している。
社会を変えるのは政治。政治を変えるのは人間である。私はナラヤン氏が言うように、人間の価値観の変革こそ、時代を変える大きな原動力だと思います。
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作品名:捨てる神あれば、拾う神あり
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