2010年の幕開け。おめでとうございます。本年は国連が定めた「文化の和解のための国際年」です。文化の和解といっても一人一人の対話なくしてあり得ません。その対話も、耳を傾け合うことからすべてははじまります。今年一年、庶民大衆、民衆の声を聞く1年でありたいと決意しています。どうか本年もよろしくお願いいたします。
年末に「2012」という映画を観賞した。さまざまに示唆に富んだものだった。地球崩壊の直面する課題に対して、国家の理念でとった政府の行動と、人類益の立った一人の人間の行動との対比が物語っているように、文化の和解のためにすべての地球人がお互いを認め助け合う社会の実現の必要性を訴えている映画です。お金持ちや要職にある者だけが、地球崩壊の危機から逃れるために用意された船に乗り込もうとする時、一人の科学者が各国首脳に語りかけ、乗れない人たちをいっしょに船に乗せることを訴える。このとき、各国首脳は人間性を取り戻し、船のハッチをオープンにするのだが、計画変更を了承し各国首脳が順次発言する場面があるのだが、ロシアやイギリスやフランスなどはしっかりと主張している。しかし残念なことに日本の閣僚だけは、一言も発言主張をしない場面があった。これは何と皮肉な場面であろうか。これだけの地球規模の課題に対しても日本はどこまで行っても発言しない国であるということが世界の常識なのだろうか。改めて日本の国際感覚を考えさせられた。また、人類共存共栄の船は、中国産なのである。また津波により水没した地球上の大陸で残ったのはアフリカだけだった。さらに、映画の最初のシーンはインドからはじまり、最後はチベットであることも示唆に富む内容だった。
今年こそ、人類の平和を創造するための地球規模の合意に向けて、文化の和解のたに行動する一年でありたいと願っている。
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