12月19日、東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の市立水明保育所の防災教育について調査に行きました。折しも、京都市南区地域で環境問題に取り組まれている「スマイルエコ♥南」という団体から絵本が約60冊寄贈されたばかり。地震災害では津波の影響で、絵本などの図書類はすべてだめになっていたこともあり、保育士さんたちも本当に喜ばれていました。
園長さんのお話では、「入園した時から、定期的に非常ベルを鳴らし、子供たちに危険なことを教えている。地震・火災・不審者等の対応も常日頃から幼児教育の段階から訓練することが大切です」と語られ、「地震が起きたことは悲ことだが、3月という年度末での発災であったことが不幸中の幸いだった。それは、一年かけて保育士さんと子供たちが、日常的に非常のコミュニケーションを深めていたおかげで、いざという時に、子供たちは自分のことはきちんと自分で対応しパニックは起こらなかった。これが4月に入ってからの発災であったと想像したら背筋が寒くなります」とおっしゃっておりました。
こうした地元現場のお話は、今後の防災計画にも大きな教訓になるものです。絵本を読んだ子どもたちの一日も早い心の復興を願うばかりです。
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