政治家とはじめとするリーダーの論理力のあり方として、問題点を指摘する「指摘型」の時代もあったが、最近までは「提案型」といわれるように「問題提起型」、「政策提案型」が主流といわれる時代もあった。21世紀を迎える10年前程からは、いわゆるプレゼンテーション型からソリューション型に変化してきている。つまり「問題解決型」のリーダーが求められているのである。時代が大きな転換期にある今、多様化したニーズとともに、それに対応するための問題解決の手法と、それを実行するためのリーダーのあり方が問われているいるのである。
愛知学泉大学の川端大二教授は、こうした「問題解決」に求められる人材として「ビジョン戦略型人材」を提唱しており、その具体的な求められる能力として8つの能力を指摘している。即ち①高度な専門力②先見力③ビジョン創造力④戦略策定・遂行力⑤プロデュース力⑥経営力⑦大局的視点⑧倫理観の8つである。この指摘は、公務員の資質向上のための方途の中で示されたものであるが、政治家である私たちも多いに参考にしなければならない視点である。
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