家庭ごみ有料指定袋制導入は、ゴミ減量と分別リサイクルの促進・ゴミ処理費用負担の公平化・ゴミ減量施策の拡充・市民の環境意識の向上等を目的に、本年10月からスタートします。ゴミを出す人にある程度の負担感を持っていただくことによって、ゴミへの関心を高めるとともに、循環型社会・脱温暖化社会の実現のために、大量生産・大量消費・大量廃棄の現在の生活様式を見直すことになるきっかけともなる環境政策です。
京都市における制度導入は、平成17年2月、国の中央環境審議会の意見具申を踏まえ、5月26日に環境省から告示された「有料化の推進」を求める基本方針や、平成17年8月の京都市廃棄物減量等推進審議会からの「指定袋制導入の具体的あり方について」の答申をもとに京都市の基本方針としてまとめられたものです。
しかし導入については、市民の理解がなければできるものではありません。昨年10月より審議会の答申にあったように、京都市では小学校単位のきめ細かな説明会やパブリックコメントなど、市民意見を聞く多くの機会を市民に提供し取り組まれています。また10月実施までに、2000回を目標に市民との意見交換の場を持ち、理解を得ていく努力をしていく方向です。
家庭ごみ1㍑=1円(5㍑・10㍑・30㍑・45㍑)、資源ごみ1㍑=50銭(20㍑・30㍑・45㍑)は、その金額の妥当性を精査することはもちろんですが、どちらにしても負担を市民に強いるのには変わりません。どれだけゴミ問題に向き合うかが市民一人一人にとっても家庭にとっても地域にとっても求められています。
ゴミ問題に向き合うことは、市民の環境意識の高揚を図るチャンスでもあります。家庭で、ご近所で、地域で、それぞれ交流し意識の共有化を如何に図っていくかが何よりも重要です。まさにゴミ問題は、そうしたコミュニケーションに支えられて克服できるものだと確信します。
私はこうした意識をゴミニケーションと名付けたいと思います。
--------------------------------------------
創作:七海 奏(ななみ かなえ)
作品名:思い立ったが吉日